個々が事業のために専門性を発揮できる「自立型組織」を目指す
プロダクト部 VPoE
高原 宏
広島大学工学部システム工学専攻を卒業後、株式会社ジャストシステムに入社。一太郎シリーズの開発に従事する。その後、株式会社インディソフトウェア(現アクセルマーク株式会社)にてソーシャルゲームのプロダクト開発、開発部長など経験後、株式会社MOVER&COMPANYでコンサルタントとしてクライアント支援を行う一環で、ビズリーチCTO室の支援に業務委託としてスタンバイ事業へ参画。スクラムマスターなどを経て、2021年に株式会社スタンバイへ入社。
新しい考え方、価値観を受け入れるカルチャーに魅力を感じた
スタンバイとの出会いは、前職を通じて業務委託として組織支援を担ったことがきっかけでした。2019年からビズリーチCTO室の支援として、エンジニア採用や育成や制度設計などを担当。その後スタンバイの合弁会社化に向けたプロジェクトに携わり、合弁会社化後も引き続きスタンバイの業務に従事していました。2021年、CTO明石の入社を機にスタンバイCTO室の新規発足を手伝うことに。開発体制などの見直しを手掛ける中で、スタンバイへ全力で関わりたいと考えて入社を決意しました。
入社を決めたのは、明石が持つ“人を信頼する”姿勢、“人のポテンシャルを引き出す”組織づくりの在り方に共感したからです。メンバーひとりひとりが自らの専門性を大事にしながら、事業を深く理解し、ボトムアップでプロダクトを成長させていく。そんな「自立型組織」を作りたいと聞き、ぜひ一緒に実現したいと思ったのです。
スタンバイには、ビズリーチから受け継いだ「新しいものを受け入れる」カルチャーがあり、業務委託として外から組織を見ていたときから、とても魅力に感じていました。スクラム開発に力を入れていたこともあり、チームで仕事をしていくことに積極的なマインドセットが根底にあるのでしょう。当時は外部社員であった私の意見や価値観を柔軟に受け入れ、まずはやってみようと動くチームの姿を見て、「こんな開発スタイルの環境で仕事ができたらいいな」と思うようになりました。コンサルタントとしてさまざまな組織を見てきたからこそ、働く人の良さ、経営陣への共感が何よりも大事だと痛感していて、スタンバイにはその両者が揃っていると感じました。
担当領域や役割を見える化し、自身の枠を超えて連携しやすい環境を整える
2024年4月からはVPoE(Vice President of Engineering)として、エンジニアのパフォーマンスを最大化させるための環境整備や、エンジニアの採用や育成に取り組んでいます。
就任後にまず行ったのは、VPoEをはじめ、GMやEMなどプロダクト組織内のさまざまなロールが担う業務範囲を明文化することでした。具体的には、誰がどの領域に責任を持っているのか、一覧で確認できるようなマトリクスを作成。それにより組織の透明性が高まり、「この情報はあの人が持っているから相談しよう」などと少しでも動きやすくなるようにと考えました。
スタンバイのバリューにある「しみ出しはみ出し」を実現し、スピーディーな権限委譲を進めるためにも、同じ組織で働く仲間の専門性や役割を理解することは重要です。チーム内でアイコンタクトを取りながら、「このボール(業務)は拾います」「この部分はお願いしたい」と言い合って動くほうが効率的でしょう。組織内で情報を取りに行くためのコストや時間を軽減することは、エンジニアが開発に集中し、本来のパフォーマンスを上げることにつながると考えています。
エンジニアリングのゴールは、ユーザーに価値を届けること
現在は、プロダクト部のマネージャー陣と、自分たちが目指す「自立型組織」の再解釈を進めています。
CTOの明石が掲げる「自立型組織」の定義は、「個々人が事業構造を理解し、貢献のために考え、実行できる組織」です。では、その組織のあり方を実現するためには、メンバーがどんな状態になっているのが理想なのか?あるべき姿の解像度を上げようと議論を交わしています。現在地とのギャップが明確になり、ギャップを埋めるために取り組むべきことが見えてくれば、必要な仕組みの構築につながったり、メンバーへの説明の仕方がクリアになったり、マネージャー陣も動きやすくなるだろうと考えています。こういったことを積み重ねていくなかで「自立型組織」に向けて前進していきたいと思っています。
以前読んだ書籍に、「エンジニアリングとは、誰かの役に立つものを形にすることだ」と書いていたのですが、私もそのとおりだと考えています。その実現手段がプログラミングやデザインであり、最終目的はお客様に役に立つもの、つまり「価値」を届けることだと思います。
そこで、スタンバイで働くエンジニアには、自分自身のことを“Programmer”ではなく“Product Developer”だと考えていてほしいと思っています。
課題発見→仮説構築→要件定義→設計→開発・テスト→リリース→効果測定→そして次の課題発見へ、、、という開発サイクル全体に対して皆が一丸となって向き合うことが、「ユーザーに価値を届ける」エンジニアリングの打率と打席数を高め、事業を成長させることにつながると思っています。エンジニア、デザイナー、プランナー、アナリストなどといった役割の垣根を超えて、お互いの専門領域に関心を持ち、「しみ出しはみ出し」していくことで、よりお客様に届ける価値を理解することができ、より事業成長のスピードを高めていくことができると信じています。
社員を信頼し、社員の可能性を信じる経営陣が、スタンバイを支えている
自社サービスであるワンプロダクトに深く向き合って開発に集中できる環境は、スタンバイで働く魅力の一つです。エンジニアリング領域の幅も広く、検索エンジンのコア技術や大量のトランザクションがあるデータも取扱いますし、フロントエンドのUI/UXにも力を入れています。興味のある分野にチャレンジできるチャンスも多く、スキルの広がりも期待できるでしょう。
そして何より、メンバーを信頼し、個々の可能性を信じ、「自立型組織」を目指そうと本気で取り組む経営陣がいる組織であることが、最大の良さだと思っています。「“Product Developer”であれ」と言ってくれることを面白いと思える人なら、活躍する機会を掴んでいくことができる環境だと思います。
スタンバイには各技術領域のプロフェッショナルが多くいますが、自分はすごいと奢るような人はいません。さらなる高みを目指して新しい情報を取りに行こうと動けるような人ばかりです。開発への取り組み方も、「まずはやってみて判断しよう」というアジャイルな考え方を根底に持っています。「お客様に提供してフィードバックを受けてより良いものを作ろう」という共通の理解があるので、他の人を信頼して、意見を交わして、経験学習を重ねていこうと考えることができます。こういった考え方に共感していただける方は、スタンバイでの開発を心から楽しめると思います。
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